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岩首で、大石さんの田植えを手伝ってきた。

僕は農作業や庭仕事の類が昔からあまり好きじゃない。が、坐骨神経痛とヘルニアを同時にキメた高齢の友人のために、腹を括って鉛のように重たい腰を持ち上げて行ってきた。

台湾から帰国してまだ数日、じんわり疲労感が残る身体は、田んぼの泥に優しく沈み込む。

写真は晴れ間に撮っているので分かりづらいが、農作業はまあまあの雨の中で行われた。

夜、浅井と海野と三人で麻雀を打った。日本で打つのは今年初めてだ。

台湾麻雀の癖が抜けず、なんだか随分とガサツな打ち回しになってしまった気がするが、三麻という懐の広いルールに甘えてなんとかプラスで終えることができた。

それにしても、卓についてるのは自分なのに、どこか他人が打っているのを後ろから眺めているような、ふわっとした感覚が終始あった。

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浅井とは、年に一、二度、佐渡でしか会わない。たったそれだけの付き合いだが、わざわざ佐渡の山奥に来る同世代というだけで、妙なシンパシーがある。ニッチな推しが被ってるような感じだ。

去年の秋、僕は佐渡に向かう理由の半分くらいを「浅井に会うこと」に置いていた。中秋の島の静けさの中で、言葉を少しずつ渡し合いながら、何かしら確かめたかったんだと思う。浅井との対話にはそういう力がある。

ところが、いざ会ってみると彼は終始酒に酔っていて会話が成立せず、挙句、酒を飲まない僕に「人生の半分は損してる」と、テンプレのような泥酔口撃を繰り出してきた。最悪である。

正直かなりがっかりしてしまったので、今回一緒に佐渡で過ごそうという話になったとき、ついその件についてきつめの物言いをしてしまった。

浅井は酒量をぐっと控えてくれて、結果として穏やかでいい時間を過ごせた気がするのだけど、でもその裏に、彼なりの「抑え」があったのだとしたら、僕たちの関係性は少し無理のあるかたちになっていたのかもしれない。

田舎で酒飲みと過ごすときのいいやり方を、もう少し考えたい。