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Netflix、米ワーナーを11兆1600億円で買収 映画など主要部門(日本経済新聞)

  • Netflixが、米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)を約720億ドル(約11兆1700億円)で買収する最終契約を結んだ。対象は映画などを制作するスタジオ事業と、ケーブル局HBO、動画配信のHBOマックスで、ニュース専門局CNNなどは事前に分離され、買収対象から外れる。規制当局の審査を経て、買収完了は2027年夏ごろを見込むという。

  • ワーナーは「ハリー・ポッター」「バットマン」などを擁するハリウッド5大メジャースタジオの一角で、Netflixがメジャースタジオを自ら買収するのは初めて。記事では、この買収によってNetflixが著名な作品群を直接手に入れ、動画配信の魅力を高めるとともに、グッズ販売など周辺ビジネスの拡大も狙っていると整理されている。

  • また、ワーナーにはパラマウント・スカイダンスやコムキャストからも買収提案が出ており、パラマウント側は「Netflix有利な入札だった」と抗議し、独禁法審査の面でも自社の方が承認を得やすいと主張している。今後、法的措置を含む抵抗が起きる可能性にも触れられており、この大型買収は、成立までなお政治的・制度的な不確実性を抱えた案件として位置づけられている。

濱口竜介、三宅唱、三浦哲哉の特別鼎談「驚きはいたる所に──『旅と日々』をめぐって」を読んだ。まだ『旅と日々』を観ていない状態でこの鼎談を覗いてしまったのだけれど、作品の内容を知ったというより、それぞれが「どうやって世界を見ようとしているのか」を知ったような感じがした。

鼎談では、物語の筋立てやテーマそのものよりも、光の入り方や、偶然写り込んだ風景、カット同士の照応といった話が何度も出てくる。何かを強く説明するというより、現場で出会ったものや、あとから意味を帯びてきた画面同士の関係性を言葉にしているのが印象的だ。

濱口竜介の『悪は存在しない』を観たときにも思ったのだが、このタイプの作品は、「何が起きるのか」よりも、鑑賞者が映像を通じて「何に気づくのか」に楽しみの中心がある。作り手の意図やメッセージがあったとしても、必ずしもそれを最も重要なものとして持ち帰る必要はない。というか、それが読み取れなくてもいいのだと思う。東浩紀的にいえば、誤配可能性の高い作品ということになるだろうか。鼎談のやりとりからも、意味が一つに回収されることを前提にせず、光や風景やカットの連なりが、別の場所に、別の仕方で届いてしまう余地を残している。正しく理解されることよりも、少しずれて届くこと、思いがけないところに引っかかることを許している感じがある。

朝から体調が優れずぐったりとしていた。東京では、コロナ、インフルエンザ、ノロウィルスなどが流行っているので、どこかでもらってしまったか……と滅入った気持ちでいたが、薬を飲んで数時間横になっているとアッサリ回復した。


台灣虎航(タイガーエア)から、クリスマスセールで日台全路線で格安販売を行なっているというメールが届く。この冬、台湾に行くかもしれないと話していた友人たちに転送する。僕が冬に台湾にいることが当たり前のこととして浸透し、年々それに合わせて旅程を組んでくれる友人が増えていく。


夜、新宿の香港屋台「九龍」で、すぐる、Ray、クマガイさんと近況報告。すぐると会うのは5年ぶり、Ray と会うのは半年ぶりだが、二人とも以前会ったときとは違って会社員になっていた。

Rayはポーカープレイヤーとしての活動に一区切りつけてエンジニアに戻ったという。「この10年間ひたすらトランプをやっていました」というのは、就職活動をする上でなかなか厳しく見られるものなのだ、と割と当然に思えるようなことを、ようやく発見した真理のように語っていた。来年5月に韓国・仁川のパラダイスシティに行く予定があると話すと、「全部教えるから任せてくれ」と言われる。友人のこういう言葉は心強い。


数週間のインド出張から帰ってきたばかりのクマガイさんから、現地での小話をいくつか聞く。

イベント会場の施工現場での、インド人スタッフの働き方について。計画性はあまりないが、その日その日の課題を当日中になんとかしようとする力は強い。場当たり的であることの問題は確かに多いが、それでも「なんとか形にはなる」方向に全力で進む姿勢には、それなりのよさを見いだすこともできるという。

日本であれば、トラブルが起きればその分工期が延びるが、インドでは、やり方は粗くともその日のうちに一応の完成形までは持っていく。(ただし、日本式であれば、そもそも起きなかったであろう種類のトラブルである、という但し書きもつく。)この話を聞きながら、少年ジャンプの制作体制と似ているな、と思った。毎週のアンケートに応じて瞬間最大風速を出し続けなければならず、結果が悪ければ即座にテコ入れを行う。リアクティブなものづくりのよさもあるが、中長期的な構想を実現するような作品づくりには向かない。

また、インドで日本と同じようにトラックをデコレーションする文化を見かけたが、宗教的なモチーフや花を使うなど、その方向性がかなり違ったという。装飾の目的を現地の人に尋ねると、「商売繁盛のため」と答えたそうだ。クマガイさんはそれを、日本のトラック装飾がどちらかといえば対外的な表現であるのに対し、インドのそれは内省的なモチベーションに近い、と表現していた。


帰り道、LINEを確認すると内野功太郎から、『見はらし世代』という映画を見たか? と連絡が入っていた。最近のやりとりの中で話題にした本と主題が近しいので観てみてほしいとのこと。調べてみると、関東ではほとんどの館で上映終了となっていた。

Suica・PASMO、共通コード決済「teppay」 最大手PayPayに対抗(日本経済新聞)

  • JR東日本とPASMO陣営が、Suica・PASMO共通のコード決済「teppay」を導入すると発表。JR東のシステムを基盤に、モバイルSuicaは2026年秋、モバイルPASMOは27年春以降に対応する。両アプリの会員数は計約4000万人で、約7100万人を抱えるPayPayに対抗する「交通系連合」の形成が狙いだ

  • teppayはQR・バーコード決済に加え、Suica・PASMO間の送金を可能にする点が特徴。現行の電子マネー決済(上限2万円)は維持しつつ、銀行口座チャージで残高上限30万円、ビューカード連携による後払いにも対応する。専用端末が不要なコード決済を軸に、加盟店拡大とデータ活用を進め、鉄道利用と買い物を結びつけた独自サービスも検討されている。

  • 記事全体を通して浮かぶのは、国内キャッシュレスの重心が非接触のIC決済からコード決済へ完全に移ったという現状だ。交通系ICは利便性が高い一方、FeliCa端末やシステム維持のコストが地方事業者の重荷になっており、廃止や代替手段への移行も進む。teppayは、そうした構造的な逆風の中で、交通系ICを決済プラットフォームとして延命・再編しようとする試みとして位置づけられている。


「電子マネーからQRコード決済への移行」は、事業者側のコスト構造と拡張性の都合が押し出した結果であって、ユーザーの利用体験の面でいえばむしろ後退しているように思う。

FeliCa系の電子マネーはタッチするだけで瞬時に処理が完了し、利用者は「支払っている」という意識すらほとんど持たずに利用できるが、QRコード決済は、画面を開き、コードを提示し、読み取り、完了を互いに確認するという負荷が発生する。

つまり、いま起きている移行は、決してUXが優れているから置き換わっているのではなく、専用端末が不要で、加盟店を増やしやすく、データを集約しやすいという事業要件が、インターフェースの質を上書きしている状態だといえるだろう。ちなみに「Paypay」はタガログ語で女性器を意味するらしい。

「飛ばないテントウムシ」でアブラムシを防除。天敵農薬を圃場に定着させる試み(マイナビ農業)

  • アブラムシは作物に害を与える害虫で、甘露が原因ですす病などの病気も引き起こすため防除が重要。一方、テントウムシ(ナミテントウ・ナナホシテントウ)は幼虫・成虫ともアブラムシを捕食し、成虫は1日で約100匹を食べるほどの捕食力を持つため、自然の天敵として期待されている。しかし、飛べるテントウムシはアブラムシを食べ尽くすと圃場から飛び去ってしまい、防除効果が持続しにくいという課題があった。

  • そこで、千葉県立農業大学校の清水敏夫は、ホットメルト接着剤でテントウムシの翅を固定し、飛べないようにする方法を導入。熱で溶かす樹脂系の接着剤はテントウムシに害を与えず、翅を2か月程度固定することで圃場への定着率を高めた。

  • ただし、露地栽培では飛べないテントウムシが地面を歩いて逃げることや、葉の形状によっては活動が制限されるなど、完全な万能策ではない。またアブラムシ密度が高い場合は他の防除と併用が必要な場面もある。

  • 清水はこの飛べないテントウムシを資材化し、「テントロール」と名付けて販売を開始(10匹500円)。封筒で届けられ、購入者は圃場で放すだけでアブラムシ防除ができる。在来種への影響を及ぼさないための配慮から、販売は千葉県内に限定されている。