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「飛ばないテントウムシ」でアブラムシを防除。天敵農薬を圃場に定着させる試み(マイナビ農業)
アブラムシは作物に害を与える害虫で、甘露が原因ですす病などの病気も引き起こすため防除が重要。一方、テントウムシ(ナミテントウ・ナナホシテントウ)は幼虫・成虫ともアブラムシを捕食し、成虫は1日で約100匹を食べるほどの捕食力を持つため、自然の天敵として期待されている。しかし、飛べるテントウムシはアブラムシを食べ尽くすと圃場から飛び去ってしまい、防除効果が持続しにくいという課題があった。
そこで、千葉県立農業大学校の清水敏夫は、ホットメルト接着剤でテントウムシの翅を固定し、飛べないようにする方法を導入。熱で溶かす樹脂系の接着剤はテントウムシに害を与えず、翅を2か月程度固定することで圃場への定着率を高めた。
ただし、露地栽培では飛べないテントウムシが地面を歩いて逃げることや、葉の形状によっては活動が制限されるなど、完全な万能策ではない。またアブラムシ密度が高い場合は他の防除と併用が必要な場面もある。
清水はこの飛べないテントウムシを資材化し、「テントロール」と名付けて販売を開始(10匹500円)。封筒で届けられ、購入者は圃場で放すだけでアブラムシ防除ができる。在来種への影響を及ぼさないための配慮から、販売は千葉県内に限定されている。
トノサマガエルはスズメバチの毒針に耐えることを解明(神戸大学)
神戸大学大学院農学研究科の研究により、トノサマガエルがオオスズメバチを含むスズメバチ類を、毒針で刺されても捕食できることが実験で確認された。
捕食実験では、カエルは刺された直後も捕食行動を継続し、麻痺・衰弱・死亡といった影響は観察されなかった。
この耐性は一時的な行動ではなく、複数個体・複数種のハチで再現されており、ハチ毒に対する生理的耐性の存在が示唆される。
本研究は米国生態学会誌 Ecosphere に掲載され、捕食者と毒を持つ昆虫の進化的関係を理解する手がかりになるとされている。
タイの森林地帯で発見された新種のヒキガエルは、卵を外部に産み落とすのではなく、メスの体内で発生を進め、オタマジャクシ段階を経ない子を直接出産するという、極めて珍しい繁殖様式を持っていた。
カエルやヒキガエルは「水辺に卵を産み、オタマジャクシとして成長する」というライフサイクルがほぼ自明視されてきたため、この発見は両生類の生殖に関する基本的な前提を揺さぶるものになっている。
研究者たちは、この胎生に近い繁殖戦略が、乾季の長さや水場の不安定さ、卵やオタマジャクシが捕食されやすい環境条件への適応として進化した可能性を指摘している。
体内で子を育てることは、親にとってはエネルギー負荷が大きい一方、子の生存率を高められるというトレードオフを伴う選択であり、生殖様式とは「環境との交渉の結果」であることが見えてくる。
こういうニュースを見ると、科学的な知識というのは常に暫定的な地図にすぎないんだなと思う。
京大クジャク同好会インタビューがめっちゃおもしろい。大学という世界の豊かさを感じさせる。
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