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MVPで進めるプロジェクトマネジメント—スコープの再定義と合意形成プロセス(MonotaRO Tech Blog)

  • MVPを単に「実装量を減らした初期版」ではなく、「仮説を検証するために必要十分な単位」と定義し直し、その前提でプロジェクトをどう進めるか、とマネジメントの視点から整理している。(MVPを開発手法ではなく、プロジェクトマネジメント視点で見ているのがおもしろい!)

  • まず、実際の開発現場において、要件は必ず途中で増えたり揺れたりするものだという前提に立つ。最初に決めたスコープを守るのではなく、検証結果や状況の変化に応じてスコープを更新できるようなプロセスがあることが重要。

  • ポイントは、技術的制約、ビジネス上の期待、運用負荷といった異なる制約条件を一度すべて言語化し、「今回は何をやらないのか」と「どこまでできれば検証として十分か」を関係者全員が同じ言葉で共有すること。スコープを変更する必要がある場合も同様に、その理由と判断基準をきちんと説明する。

  • 検証したい仮説を明確にした上で、そのための機能の洗い出しと優先度の整理を行い、MVPを構想する。MVPの作成を、あるフェーズにおける一度きりのものではなく、意思決定と合意形成を繰り返しながら前に進むための運用フレームとして捉える。


生成AIの発達によって検証用のモノを作るコストが圧倒的に下がりつつある中で、こういうアイデアはとても参考になる。

この一年は、誰かが生成AIで作った画面を差し出して「こんな感じでどうですか!」と合意を取ってプロジェクトが進行してしまう、という話を聞くことが多かった。そこで合意が得られているのは、単なる見た目や雰囲気であり、検証内容ではないのだろう。つまり、戦略的なレイヤーで合意を得るというプロセスが抜け落ちてしまっているのだと思う。

モノタロウの記事が示しているのは、MVPを「形」ではなく「問い」として扱おうとする姿勢だ。いま目の前にあるそれは、いったい何を検証するためのものなのか。その点を曖昧にしたままでは、それっぽいものができあがりはするものの、ユーザーの「必要」に接近することは難しい。