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市川沙央のインタビューを読んだ。

ハンチバック』は、近年の芥川賞作品の中でもかなり好きな一冊なので、こうして本人のまとまった言葉を読めるのは嬉しい。芥川賞からずいぶん長い時間が経っているが、作品とは別のところで、彼女の中ではまだ終わっていない時間が続いているのだ、という当たり前のことに気づかされる。

読んでいて強く伝わってきたのは、当事者として生きている現実と、作品が「文学」として読まれるときのかたちとのあいだにある、どうしても埋まらないズレだった。ズレがあることよりも、そのズレ自体が感知されず、「なかったことにされている」ことへの苛立ちが、言葉の端々から伝わってくる。

考えてみると、文学はずっと「身体」から少し距離のある場所で語られてきたのかもしれない。作品の強度や完成度の話はされるけれど、その言葉が、どんな身体を通って書かれたのか、という話は後ろに回されがちだ。

また、インタビューでは、純文学という枠やジャンルのラベルが評価を歪める、という話も出ていた。この窮屈さは読者の側にもあると思う。小説に限らず、M-1 における「これが漫才なのか論争」も同じことだ。賞やコンテストといったプラットフォームによって、作品の言葉に触れる前に、読む側の頭の中でも枠が決まってしまう。もっと自由に読めたらいいのに、いつのまにか「正しさ」の話に引き寄せられてしまう。

Uboatに薦められてた、アンディ・ウィアーの『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読み終えた。

台湾に来る飛行機の中で読みはじめて、この二日間は作業の合間(=AIがプロンプトに従ってコードを吐いている待ち時間)にちょこちょこ読み進めていたのだが、今朝下巻に入ってから急激に面白くなって止められなくなってしまった。

仕事をするつもりで四十分かけて中山のカフェまで出てきたのに、結局一度もパソコンを開くことなく閉店時間を迎えた。本を読んでいるだけだったら家にいてもよかったし、もっといえば日本にいたままでもいいとすらいえる。まあそれは野暮か。「台湾にいるからやれること」を選んでやろうとするよりも、どこでもできることを、その場所でやるということに豊かさがあるのかもしれない(適当)

AIでUIをデザインするウェブアプリ「Stitch」、公開共有機能を追加(gihyo.jp)

  • AIでUIデザイン案を生成できるGoogleのWebアプリ「Stitch」に、作成したデザインをURLで公開・共有できる機能が新たに追加された。

  • 公開共有を有効にすると、アカウントを持たない第三者でもブラウザ上で生成したデザインを閲覧できるようになる。

  • 共有ページでは、完成したUIの見た目だけでなく、生成時に入力したプロンプトや条件も確認でき、どのような指示からそのデザインが生まれたのかを追える構成になっている。これにより個人の試行錯誤に留まっていたAI生成UIを、レビューやアイデア共有、学習目的などで外部と共有しやすくなった。


Stitchのこの機能は既にFigma Makeにもあるものだけれど、生成AIのこうした機能によって、制作のプロセスを可視化し、他者に見せる前提で扱えるようになった点が面白いと思う。

九段理江がAIを使って小説を書き、そのプロンプトごと公開するという企画があったけれど、まさにこうした新しい制作環境を活かしたうまい企画だと思う。